嘘
自分に非がないようにその場その場で取り繕う。
本心じゃない、結局それは私を納得させる嘘。
私は夫のお仲間たちと会ったこともほとんどなければ、
旅行にもバーベキューにも何にも参加しない。
私もそれで楽だし、夫も距離をとってほしいと、お互い納得。
お仲間とはアウトドアに力を入れた会社にして盛り上げる。
それが夫のモットーで、それで楽しければ私もいいと思っている。
毎年私の祖父母がいた田舎に帰省していた。
旅行に行ったこともなく、唯一そこだけは子供も楽しみに行っていた。
あるときからそこにお仲間と毎年行くようになった。
それは準備も大変でも、楽しそうに各御家族たちと計画し、準備している。
気を付けて。気持ちよく送り出す。
行ったら最後。電話は出ない、メールも返ってこない。
3年間私たちが行けなかった時も、毎年行っていた。
私たちが久しぶりに行った時は、
すでにお仲間と行ったあと。
お仲間と行った日は天気が悪く、こんな日に連れてきてあげればよかっただの、
ここではこんなこと、あんなことと聞かされる。
ご自由にとは言ってるものの、連絡も返さずないがしろにされる自分。
お情けの家族サービスで、連れて行ってもらってるような気持ち。
感情を持っていたら自分が持たない。
全く返事がないことは、言ったことがある。
そこで返ってきたのは、
「俺だって行きたくて行ってるわけじゃない。」
はい、嘘。
もしかして、何か大変だった事があったのかもしれない。
それを思い出してつい出たのかもしれない、百歩譲って。
楽しくないわけがない。
何十人は大変だとは思うけど、色々見聞きしてきて結果、行きたくないのにってなに?
お仲間が聞いていないとはいえ、よくそんなことが言える。
わかりきったうそをつく夫に怒るよりも、
そうして嘘をつかれている自分、よっぽどあほに見られてる、
なめられてる、悔しく情けなく。
多分夫は、俺はこんなにも頑張っているのに、
大変なのに、どうしてそれをわかってくれない。と自分目線でしかない。
自分優先でしか考えれない。
それに加え、もう感情殺してるから、無関心でいてるから大丈夫、という私。
いい顔をしてその場をやり過ごす、相手にとって好都合な私。
そんな私に、優しくそうかそうかって。軽くとどめを刺す。
折り畳みのボートを買うことになった。
もう、遊びの誘いもついてこない上の二人も、乗せて釣りに行けるからって
何度も言われ、前面に押し出してきた。
最初からお仲間と、っていえばいいものの、それが家族を思ってる風な、
今思い出しても気分が悪い。
何もそんなことで怒るわけもないのに、本当にうざい。
結局、やはりなことがあって思ったとおりだった、もう勘弁してほしい。
あの時は買う時からわかってたけど、
このやり方は、
結局口先だけで餌でつられたような、期待させておいて落とされるような、
いいように言われて騙されて、
重なってダメージが来るやつ。
嘘つくつもりのないウソか、ついつい言ってしまわずにおれない人なのか。
単に駆け引きなのか。
めんどくさい。
私はしたくてもできないし、しようとも思わない。
もしかすると今までの事も駆け引きで
夫の方こそ離婚したいのかもしれない。
社員が辞める時にも決して夫からは言わない、自分で引くのを待つのと同じように。
自分が悪くならないよう、私から言ってくるのを待ってるのかな。。
こうなってる今、それも不思議じゃない。